保護犬猫活動の新たな一歩として、赤坂にカフェをオープン

伊東大輝
ITOH DAIKI

[PROFILE]
1994年1月19日生まれ。東京都世田谷区出身、神奈川県鎌倉市育ち。プロウィンドサーファーとして20代前半は毎年1年間の半分近くを海外で過ごす。フジテレビ「テラスハウス」に最後の加入メンバーとして出演し、その後は海のスポーツを広めたいとの想いから湘南初のシェアハウス「SUNNY SIDE INN」をプロデュース。現在は株式会社DTと株式会社WAN TIMEの代表取締役社長を務め、ペットサロン『PINKBEACH』、保護犬猫団体『Dog rescue ANELLA』、ペットオリジナルおやつやフード、他製品の企画、生産、販売に加え、赤坂の全席ペット同伴可能のカフェ『Buzz Cafe by ANELLA』の経営など、幅広く事業展開をしている。

この春、オープンした東京・赤坂『Buzz Cafe by ANELLA』は4店舗目になります。ランチからバータイムまで開いているブルックリンスタイルのオールデイラウンジです。二面がガラス窓で開かれたセミオープンな店で、この界隈ではめずらしい全席ペット同伴可。都心にいながら開放感が感じられると、近隣の人たちやオフィス街からのお客さんが足しげく通ってくれています。

1軒目の店舗は、千葉・一宮海岸のペットサロン『PINKBEACH』でした。僕らが主宰する保護犬猫団体『Dog rescue ANELLA』の一拠点として開いた最初の施設で、その後も保護犬猫シェルター&ふれあいカフェを立てつづけにオープンしてきました。

保護犬猫活動は寄付や募金で運営されることが多いのですが、僕らは飲食やトリミングの売上、物販、保険手数料、ドッグランや施設利用料などから収益を生み出して、動物たちの保護活動費や医療費に回しています。最初は大赤字でしたが、さまざまな事業と掛け合わせていくことで持続的経営が成り立つようになってきました。

“活動を始めたのは、15年近くボランティアで保護活動を続けていた妻からペット業界の現状を聞いたことがきっかけでした。日本には、様々な理由から行き場のなくなった犬猫がたくさんいる。そのことを知り、何かできないかと考えたのです。以来、保護シェルター兼保護犬猫のふれあい施設などをプロデュースしてきましたが、赤坂のカフェは一般の方も気軽に利用できる店。多くの人に保護活動や里親募集の情報に触れてもらえる場所になれば、と開店を決めました。

今日連れてきたチャウチャウは、最初はすごく怯えている子だったんです。うちで世話するうちに心を開いて、今ではすっかり人なつっこい子になりました。カフェには保護犬猫の里親さんもよく来てくれるんですが、怯えていたり、凶暴だった子が、里親さんと暮らすことでおだやかになったり、甘えん坊になったりして本来の性格が出てくる。それを見届けることができるのがうれしい瞬間ですね。

いつも身軽でありたい自分には、EVERINGが合っている

今は事業経営と、去年生まれた息子の世話に忙しい毎日。朝4時半〜5時頃に起きて息子の世話をしながら、各店舗の売上集計をチェックしたり、新店舗や新事業の計画を考えながら1日がスタートします。午後は保護犬猫の保護依頼があれば引き取りに行ったり、治療で動物病院に連れて行ったりとクルマで走ることが多いですね。平日は東京の家で暮らし、週末は千葉の家で過ごす2拠点居住。千葉の家では家族で海を散歩したり、ゴルフやサーフィンしたりしてリフレッシュしています。

自宅には、チャウチャウを含め10頭ぐらいの保護犬猫がいます。さらに8カ月の息子がいるので、けっこうなカオスな状態。でかければ、息子を抱っこしたまま会計するのにも一苦労。そんなタイミングで、ずっとお世話になっている先輩がEVERINGを勧めてくれたんです。僕の場合は、最先端のガジェットや情報、カッコいいコトは昔からたいていその人から入ってくるんですが、「これは最新のフィンテックでスマートでかっこいいよね!」と教えられて興味をもったんです。

自分はけっこうアナログ人間なんですが、EVERINGはスマホにアプリを入れて入力画面を進めていくだけで、その場ですぐ始められました。試しにうちのカフェのカード用タッチ端末にかざしてみたら、一瞬で決済できて「web3とか最近言ってるけど、どんどんこういう世界になっていくのか!」とテンションが上がりました。

思い立ったらすぐ行動を起こせるよう、つねに身軽でいたい派。犬猫の引き取りや新店舗の物件探しで見知らぬ土地に行くことが多いんですが、全国のコンビニで使えるのもすごくいい。息子を連れての買い物も、断然ラクになりました。シャワーを浴びるときも、海に入るときも、つけっぱなしでいい。EVERINGは自分のライフスタイルにすごく合っていると思います。

今を全力で走り続けることで、次の大きな目標は見えてくる

自分はあまり物欲はないほうなんです。ただ、その瞬間、何かに夢中になりながら、自分の能力や可能性を最大限発揮できる生き方がしたいと思っています。20歳のときに「テラスハウス」に出演したのも、当時夢中になっていたウィンドサーフィンを広めるきっかけになればという思いからでした。ウインドサーフィンを始めたのは16歳。北鎌倉の家で暮らしていて、たまたま近くにマリンスポーツを教えるスクールがあることを知ったんです。

ウインドサーフィンの魅力は、風の力だけで時速50〜60キロ、条件が揃えば時速100キロが出せること。体験したその日から「世界を目指す!」と完全にハマりました。1年後にはレッスン講師になって、さらに1年半後にはジュニアの世界選手権に出場し、日本人としては最高位の順位を獲得しました。

競技を始めてから3年で世界で戦えたのは、練習量が圧倒的だったから。早朝から夕方までみっちり海で練習して、海から上がるとロードバイクやジムで体を鍛えました。3年間で、10年分ぐらいの練習量になっていたと思いますね。以来、どんなことも“全力で走り続ける”が自分のスタイルになっています。

今の目標は事業を拡げながら、動物を助ける活動を続けること。店舗を増やすだけでなく、動物病院を設立するなど、もっと世の中を巻き込んでいくような展開ができたらと思っています。民泊関連ビジネスも進めています。どこが最終ゴールなのかは自分でもまだ見えていません。けれど、全力で走り続けることで、犬猫問題の自分なりの解決策や次なる目標が見えてくると考えています。

EVERINGはお金を使う瞬間を、より楽しく、よりクールにする

独立自営で稼げるようになりたいという思いは、人一倍強かったと思います。子どもの頃はけっこう恵まれているほうだったと思いますが、高校生ぐらいで経済的に行き詰まって、お金に苦労した時期があったんです。だからこそ20歳でドラマに出演したときは、自分で事業を始めて何十億円も稼げるようになろうと決めていました。

でも、いざ自分がビジネスを動かす側の立場になると、10万円、100万円を稼ぐことの大変さが身に沁みてわかるようになります。そして、稼ぐだけでなく、「どうお金を生かすか」のむずかしさも知るようになりました。

仕事を通じて、第一線で活躍する人たちと出会う機会にもめぐまれました。彼らと交流するなかで、プライベートジェットやヘリ、クルーザーなど普通の生活ではできない最高の体験をたくさんさせてもらってきました。自分も後輩やスタッフ、家族に豊かな体験をさせてあげられる人間になりたいと思っています。そういうシーンで、EVERINGのようなツールで超スマートに決済できたら、すごくカッコいいですよね。

お金って人生で大切な要素の一つ。でも、自分が求めているのは、お金そのものというより、それによって得られる体験や大切な人と過ごす時間なのだと思います。お金は楽しい体験をしたり、自分が成長したり、誰かを助けるツール。そのために惜しまないというのが自分の信念。EVERINGは、お金を使う瞬間をより楽しく、よりクールにする存在になってくれると思います。